ここのところインド株式の高値更新が止まらない、ということはご存知の方も多いと思います。
日経マネー最新号でも「インド・新興国株 完全ガイド」と銘打って特集が組まれてもおり、新興国株の中でもインド株への注目が続いています。
そんな中、実はブラジルの株式市場も今年4月から大きく上昇してきており、7月26日時点の3ヶ月間騰落率で+33.29%となっています。
ブラジルの経済状況は
ブラジルの6月の消費者物価指数(IPCA)は前年同月比で+3.16%。これは2020年9月以来の低い水準で、伸び率は5月の+3.94%から鈍化しており、中央銀行が定めるインフレ目標3.25%を下回りました。
インフレ率は12ヶ月連続で前月の上昇率を下回っており、インフレ鈍化が続いている状況です。
政策金利は現在13.75%。6月の金融政策決定会合で7会合連続の据え置きを決めています。
そして次回8月の会合において利下げに動くのではないかとの予想が出ています。
このような状況の中、自分が保有しているファンドの基準価額もようやく回復してきています。
保有ファンドの状況
保有資産のうち最も長い期間持っており、塩漬けしまくっているファンドがあります。「HSBC ブラジル オープン」です。
卒業旅行もブラジルに行ったくらい昔からブラジルが好きで、発展を期待して初めて購入したのが2007年3月。そこから気が向いたときに1年に1回買い足すという、何の考えもない資産が塩漬けされていた、という状態です…。
このとき、アメリカ株にしておけば…ということは何度思ったか(泣)
HSBC ブラジル オープン
委託会社はHSBCアセットマネジメント。マザーファンドを通じてブラジルの証券取引所に上場する株式を投資対象として、MSCI ブラジル10/40指数(円ベース)をベンチマークにしています。
信託報酬は2.09%。今なら絶対買わない高さです(涙)
設定来の基準価額推移
このファンドの設定日は2006年3月31日。設定来の基準価額はこのように動いています。
2007年11月に向けて上昇し続け、2007年11月1日に付けた19,026円が設定来高値です。
その後2008年6月以降に急降下し2010年初頭にかけて戻すものの、そこからはレンジで行ったり来たり。2014年夏から2016年初頭の下降相場(このとき設定来安値の3,937円を付けます)を経た後、戻ってくると思いきやコロナショックで三度急落…。
これぞ新興国という波に揉まれていますが、私は2012年を最後に見るのをやめていたようです(苦笑)
直近一年の推移
さてそんな当ファンド。ここ1年の推移はこのようになっています。
2022年後半も上げ相場だったのですが大きく調整、今年4月からようやく上昇基調になってきました。
買付の推移
さて、このファンドをどのように買い付けてきたかというと…
買付日 | 数量 | 取得単価 | 購入金額 |
2007.3.5 | 70,000 | 11,431 | ¥80,017 |
2008.1.24 | 30,000 | 12,637 | ¥37,911 |
2009.3.4 | 50,000 | 4,710 | ¥23,550 |
2011.12.27 | 50,000 | 8,995 | ¥44,975 |
2012.10.9 | 50,000 | 9,114 | ¥45,570 |
合計数量 | 平均取得単価 | 購入総額 |
250,000 | 9,574 | ¥232,023 |
これ、自分で見てもどういうタイミングで、何でその時に買ったのかまったく分かりません…。
たまたまお財布に余裕があったのかなと思いますが、なぜ口数での買付なのか…。
当時はS&P500とか、アメリカの指数に投資するという選択肢すら知らなかったので致し方ないところはありますが、完全なる気まぐれでの投資になっていて、今だったらこういう買い方はしないなぁと思います。
積立開始!
そして、ちゃんと投資を始めようと思った2021年からしばらく経って、取得単価を下げるために2022年6月から積立を開始しました。
このときは既にオルカンなどの積立を行っていたので、端数調整的な買い方です。
買付月 | 購入金額 | 口数 | 基準価額 |
2022.6 | ¥5,000 | 6679 | 6,547 |
2022.7 | ¥5,000 | 7977 | 6,660 |
2022.8 | ¥2,000 | 3098 | 7,444 |
2022.9 | ¥2,000 | 2730 | 7,220 |
2022.10 | ¥2,000 | 2467 | 8,063 |
2022.11 | ¥2,000 | 2359 | 7,138 |
2023.2 | ¥3,000 | 4382 | 6,616 |
2023.3 | ¥3,000 | 4606 | 6,429 |
2023.4 | ¥3,000 | 4793 | 6,260 |
2023.5 | ¥3,000 | 4445 | 6,750 |
2023.6 | ¥3,000 | 4108 | 7,303 |
2023.6 | ¥13,000 | 15924 | 8,163 |
合計数量 | 平均取得単価 | 購入総額 |
63,568 | 7,236 | ¥46,000 |
プラマイゼロまでもう少し…
こうして現在の平均取得単価は8,866円。
7月26日付けの基準価額が8,561円なので、もうちょっとでプラマイゼロまで来ます。
新興国マーケットの情勢やブラジルがこれから利下げに転じていくことを考えると、(放置していたとは言えここまで持ち続けたのだから)しっかり利益が乗ってくるまでホールドしたい気持ちがありつつ、信託報酬が2.09%ということを考えると欲張らずプラマイゼロ近辺で全量売却して新NISAに向けての資金にしても良いのかなと迷っています。
それもこれも、年末に向けて期待通り株価が上がってくれればの話ですが…。さてさてどうなることやら…。